ジオメディア系イベント2本行ってきました

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すっかりブログにアップするのが遅くなってしまいましたが、先週木、金とジオメディア系のイベントに参加してきました。

12/4 :Web 2008 Expo
12/5 :ジオメディア忘年会 2008 (OFF4G^2)

Web 2008 Expo では、「ジオメディア化するウェブ」というセッションで、ヤフーの地域事業部長村田さんと弊社代表宮澤による対談のモデレータをさせていただきました。
ジオメディア忘年会ではジオメディアサミット運営チームと OSGeo の合同忘年会。GOGA 小山さんと一緒に司会を担当しました。

Web 2008 Expo の方では、ジオメディアについて前知識の無い方もいるだろうということで、まずは「5分でわかるジオメディアの歴史」というスライドを発表。
懇親会で、「わかりやすかった」という評価をいくつかいただきましたので、スライドシェアにアップしておきました。


長くなったので目次をつけました。


(1821年のスライドは本来発表していないページですが、村田さんのスライドからいただきました。)

事前にジオメディアサミット運営委員会のグループ内で「こんなことあったよね」みたいなノリでネタを集めたものだったのですが、ML 内でもかなり濃い話で盛り上がっていたので、5分で収まるよう情報を間引くのが大変でした。
伊能先輩 ( 村田さんの伊能忠敬の呼び方。この呼び方好きです ) を始め色々な方々が築いた歴史の上にジオメディアが成り立っているのだなぁと、改めて感謝の念が。

ここギコさんのレポートにも書かれていますが、この時地図業界の革命的な出来事として村田さんが言っていたのは、

1. 1997年頃、MapionやMapFanの登場で、それまで有料だった地図が無料になった
2. 2005年頃、Google Maps や Google Earth の登場で、地図を見るだけでなく、使うことまで無料になった

という2つ。Google Earth の発表時に僕は会場にいたのですが、ものすごい衝撃を受けたのを覚えています。
今振り返って見ると、あの時が始めて僕がジオメディアというものを意識したきっかけだったかもしれません。
当時音楽系のコンテンツプロバイダにいた私は 「モバイル + ネット + 音楽」 というドメインに居たわけですが、これをきっかけに 「モバイル + ネット + 位置情報=すごいサービス」 というイメージが形作られ始めた。
当然そのころはジオメディアという言葉は使ってませんでしたが。

そこからはパネルディスカッションでした。
事前に質問事項として上げておいたものに答えてもらうというスタイルで進めましたが、村田さんの軽妙なトークのお陰で極めてスムーズに進行。
二人ともスムーズに話がでてくるので、モデレータとしても非常にやりやすかったです。

お二人への質問と回答を振り返ってみます。
当日は時間の関係もありモデレータに徹していましたが、私の感想も書いておきます。

■質問1:web のジオメディア化は必要か?

「ジオメディア、ジオメディアと騒いでいるお前が言うか!?」 というツッコミを心の中で浮かべた人も多かったようですw。
村 田さんは、「ウェブを使っている時間より、リアルで活動する時間の方が圧倒的に多い。Second Life 上でこのようなイベントを開いても、人集まらないでしょ? リアルな活動をサポートするツールとしてのジオメディアが必要とされているのは当然の流れ。」という趣旨の回答。
弊社宮澤は「ジオメディアは現実の世界を豊かにできるツール。なぜというより必然。」
と語り、二人ともこれまで分断されていた「あちら側のコミュニケーション」と「リアルな活動」を繋ぐツールとしてのジオメディアの可能性について発言されていました。
この辺りは、ジオメディア関連のサービスを提供している人達の間でも割と納得のいく意見なのではと思いました。

■質問2:オープンモバイル化のジオメディアへの影響は?

iPhone や Android がジオメディアに及ぼす影響を聞いてみました。

宮澤が 「これまでのモバイルサービスの利用は女子高生や若者層の利用が主だった。オープンモバイル端末の普及により、ビジネスマンやそれより上の世代がモバイル でネットサービスを利用するようになり、新たな層の新たな利用シーンが出てくるはず。」 という話をしていました。
確かに、僕自身ずっとモバイルサービスを提供していながら、携帯より PC の利用が多かったのですが、iPhone を買ってからは外で PC を立ち上げる時間がかなり減りました。

■質問3:Google についてどう思う?

ずばり直球を投げてみました。
村田さん 「Google の『それまで誰もやれていないことをやる』という能力がはすごい。Google Maps などは、使う側は皆無料で使っているが、あれは Google が 地図会社に莫大なお金を払っているもの。そういったことができる会社として、素直に尊敬している」
まとめとしては、「Google は Web 業界の伊能忠敬」ってことになりましたw。

■質問4:はたして儲かるのか?

ジオメディアのマネタイズ方法や今後のビジネスモデルについて聞きました。
村田さんが 「マス媒体の広告はネットにより売り上げが落ちてきているが、折込チラシやダイレクトメール等の販促市場は、微増している」という点を指摘。紙媒体からネットへの流れをうまく作れれば大きな市場が見込めるということを指摘。
以前僕もどこかで話をしたことがあるのですが、例えば電話帳だけで 1,000 億円近い市場があるわけで、その予算をうまくネットのサービスにスイッチできるかどうかがポイントだと思いました。
宮澤からは「出稿主も世代交代する。広告商品は世代間で相続されない」という趣旨の発言。

■質問5:キャリアの取り組みについてどう思う?

各キャリアがレコメンデーションサービス等新しい取り組みを始めていますが、対応は?
宮澤「端末買い替えサイクルが長期化する中で、これまでのようにはキャリア主導のサービスは普及しないかもしれない」
村田さん「GPS や基地局情報の公開等、キャリアがこれまで仕組みをオープンにしてくれたからこそ、その上に色々なサービスが生まれてきた。オープンになっている仕様についてヤフーとしても積極的に対応しているし、今後も対応していく。」
宮澤「やっぱりキャリアとは仲良くしていきたいですね」(会場笑)

村田さんが言うように、国内でモバイルの位置情報コンテンツが多く普及しているのも、キャリアが位置情報の仕様をオープンにしてくれているおかげ。
実は海外ではそもそも GPS から位置情報を取得するのには 1 アクセスあたり数セントといったように費用がかかるケースが多いです。

現在各キャリアが展開しているレコメンデーションサービスやウィジェットも、もっと使いやすいプラットフォームとして普及していけば、新たなビジネスモデルが生まれていくのだと思います。
もう少しオープンになるともっとサービスが作りやすいんですけどね ( アプリの GPS 利用とか )
i コンシェルとかも無料にしてがんがんインストールベースを増やしていただき、仕様ももっとオープンにすると、良いサービスが生まれるのではないでしょうか。
行動を予測したリコメンデーション技術は相当難易度が高く、なるべく多くの会社が競い合う環境で作っていかないとなかなか便利なサービスにはならないと思います。

■質問6:自社サービスの未来

各社のサービスの将来像について教えてくださいということで、両社に話を聞きました。
村田さんから、LatLongLab の ぽ地図 の発表。地図の上にあるビル名などの文字がクリックでき、Yahoo 内のコンテンツを始めとする関連情報が見れるというサービス。
商店街などの入口にある地図のネット版のような印象。
また、以前ブログで紹介したこともある、FireEagle の紹介もありました。

日本語対応を検討中ということですが、 FireEagle の仕様には、モバイルジオメディアで先行している日本で使うには物足りない点が多々あります。これを機会に日本発の仕様をバンバン取り入れていけばいいんじゃないでしょうか。
来年は、ジオメディアサミットの動きとして、こういったプラットフォームに対する要望を取り纏めたりといった動きを積極的に進めていこうと思っています。

シリウスからは、アドローカルの積極展開と、US オフィス設立による海外展開の話。
あとで「シリウスが何をやっている会社なのかよくわからなかった」という意見をいただきました。
やはり資料を用意しておけばよかった。

質問は以上。会場からも質問がいくつか。
最後に忘年会の告知をして終了しました。

懇 親会でいただいたご意見としては、「内容が濃く面白かった」「ゆるさが良かった」「ジオメディアの勢いを感じた」という好意的なご意見が多かったです が、中には「若干内輪ノリだった」というご意見もいただきましたのでその点は反省点としてまたの機会に活かしたいと思います。

長くなってしまったので、ジオメディア忘年会についてのエントリは次回にします。

12.9追記:ジオメディア忘年会について書きました→ジオメディア忘年会 2008 を終えて

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